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ボッティチェリの"プリマヴェーラ"と"ヴィーナス誕生"

絵画の世界でもバラは美の象徴とされていたようです。

イタリアのルネッサンス期の画家、「サンドロ・ボッティチェリ」の代表作ともいえる、"プリマヴェーラ(La Primavera)"とヴィーナス誕生(La Nascita di Venere)"にもバラが描かれています。

このヴィーナスの誕生に描かれた白いバラの品種は、オールドローズの「アルバ・セミプレナ」(Alba Semi-plena)という説があります。
「愛の風」ゼフュロスが、ヴィーナスを祝福するかのように白いバラを吹いているように見えます。

ヴィーナスが誕生する時、自分も神と同じように「美」を創りだすことが出来るといって「バラ」を創りだしたというエピソードを基に、ボッティチェリが描いたといわれています。

この頃(15世紀)はまだ、個人のための芸術は異端とされ、聖書に基づく宗教画が主流でした。
"プリマヴェーラ(春)"と"ヴィーナス誕生"は、キリスト教からすれば異端なギリシア神話がモチーフの絵画です。

このような絵画が描けたのは、当時のフィレンツェ、メディチ家(Medici)などの裕福なパトロンからの注文があったからだといわれています。

【サンドロ・ボッティチェリ】(Sandoro Botticelli) 1445-1510

1445年、イタリア生まれの初期ルネサンスのフィレンツェ派を代表する画家。 
メディチ家に仕え、ローマのシスティナ礼拝堂の壁画や、ピサの大聖堂のフレスコ画などの多くの有名な作品を残しました。

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